まぬけじる日記

もうすぐ不惑を迎える男のまぬけな日常を描いた雑記です。Twitter:@manukejiru

散らかす奴より綺麗好きな奴の方が偉いという風潮が気に食わない

私は整理整頓があまり得意な方ではない、というかむしろ超絶苦手な方なんですが、
綺麗好きな人って僕みたいな整理整頓できない奴のことを下に見てやしませんかね。

そりゃ単なる被害妄想だと言われればそれまでなんですが、最近妄想ばかりとも言えないことがありましてね。

今から少しそのことをお話したいと思います。

例えばオフィスの机あるじゃないですか。

綺麗好きな人の机を見ると、必要最低限のものしか乗っていないわけですよ。
例えばパソコンとペンケース、そしてファイル収納用の箱なんかがあってそれで終わり。

片やこっちの机を見ると、3ヶ月前くらいにもらった資料とか郵便物がそのまま出しっぱなしになっていたり、文房具なんかも定位置を持たずに鉛筆と消しゴムが机の左端と右端に離れ離れになっていたりするわけです。

さしずめモノの上にモノが乗っかっている状態で、この机はもともと何色だったのかも忘れてしまうくらいです。私からしてみりゃ机の天板の色が見えること自体、奇跡みたいなことですよ。出社して自分の席についた時に、自分の肘をどこに置いたらもんやらと困ってしまうこともしょっちゅうです。

それでも何がどこにあるかは概ね自分の頭の中に入っているんだから、大した問題はないと思っているんですがね。
そりゃどんなものでもどこにあるか瞬時に分かるのかと言われたら困りますよ。
でも大方の見当はついてるんだからそれで差し支えないじゃないですか。

飽くまで個人の価値観なんですけど、私は身の回りが雑然としていた方が落ち着くんですよね。逆に整理整頓されていることの方が自然の理に反しているっていうか。
混沌とした世の中でどうバランスを取りながら生きていくかっていうのが私たち人間のテーマみたいなとこあるじゃないですか。
それを忘れないように敢えて身の回りを雑然とさせているっていうところもあります。
ってこれは屁理屈が過ぎましたかね。

これだけ書いたら僕がどれほどだらしのない男なのかってことがお分かりいただけたと思いますが、こんな僕でもだらしなくするのは自分の領土までという自分なりのルールは通しているつもりです。

いくら自分がだらしないからって、お隣の領分まで犯しちゃいけない。
日本の周辺諸国にもこのくらいの心意気でしてもらいたいもんですよ。
こんな風に私は私なりにきちんとやっているつもりなんですが、綺麗好きな人にはそれが伝わらないのかねえ。

身の回りを綺麗にするのも散らかすのも、結局はその人たちがそれぞれの価値観に基づいて勝手にやっていることだと思うんですよ。国同士が互いの内政には干渉しないのと同じことで、隣の人が整理整頓してようが、散らかしていようが、そこは干渉しないでおきましょう、ってわけにはいかないもんですかねえ。

こっちもわざわざ綺麗好きな人を捕まえて「さあ、一緒に散らかそうよ」なんて布教活動はしないでいるわけだから、そっちも同じような態度で接してもらうわけにはいかないもんなんだろうか。

どうも綺麗好きな人にはこの理屈が伝わらないらしくて、視界に散らかっている様子が入るとそれが気になっちゃって仕方がないらしいんですよね。向こうが口を出してくるだけなら、こっちも生返事で応じていれば済むことなんだけど、そういう態度があんまり長く続いてると向こうも腹に据えかねて実力行使に出てくるから参っちゃうよな。

実力行使って何かというと、私がいない隙を狙って少しずつこっちの机を整理したりしてきやがんの。多分良かれと思って私の机を整理してくれてるんだろうけども、こっちとしてはそういうお節介なことはよしてもらいたいんだよなあ。向こうの頭には「散らかっているよりも綺麗な方が良いに決まってる」という固定観念があるのかもしれないけど、世の中そういう人ばかりじゃないんだよってことを分かってもらいたいもんです。