まぬけじる日記

もうすぐ不惑を迎える男のまぬけな日常を描いた雑記です。Twitter:@manukejiru

あおり運転をされた時の対処法を考える

 常磐自動車道でのあおり運転の映像の一部始終を見て不思議に思ったのは、「なぜ後続車のドライバーは運転席の窓を開けていたのだろうか」ということである。そもそもあおり運転をされていた時点で、前を走る車の運転手が常識人ではないことは分かっていたはずである。ましてやその車が高速道路上に止まり、運転手が車を降りて大声で威嚇しながら近づいて来るのである。その時点で窓を開けていたとしても、「なんかやべえ奴が来た」と窓を閉めるのが普通の対応ではないか。あるいは、さんざん危険な目に遭わされたので腹が立っていたのかもしれないが、それならば自分も車を降りて応戦すべきであったと思う。本件にかかわらず、あおり運転の映像では被害者側の窓が開いているケースをよく見る気がする。あおり運転をする車の運転手がこちらに向かってきたら、まずは窓を閉めて、亀のように甲羅に閉じこもり、身の安全を確保したうえで警察に電話する等の対応を取るのが得策なのではないかと思うのだがどうだろうか。

 もしかすると、あおり運転をするくらい好戦的な人間ならば自動車の窓をぶち破れるくらいの拳の持ち主である可能性も否めない。そんなはじめの一歩の鷹村ばりのパンチ力の持ち主でなくても、道具を使えば自動車の窓を割るくらいはできそうな気もする。どこかでバスだかワゴン車だかに乗った時に、車内にハンマーのようなものが備え付けられていて、「緊急時にはこれを使って窓を割って脱出してください」といったようなメッセージが添えられていたのを思い出す。調べてみると、あのハンマーには「レスキューハンマー」という名称があるのだそうだ。あおり運転野郎にレスキューハンマーで窓をぶち破られたらもうお手上げである。殴られまくって朦朧とする意識の中で、「どこら辺がレスキューやねん」と心のなかでツッコミを入れるのが精一杯であろう。これからの世の中、一般人であっても、アメリカ大統領の専用車「ビースト」のような防弾仕様の窓を備える必要が出てくるのかもしれない。誤解のないように書いておくが、悪いのは100%あおり運転をする人間であり、殴られた側の人間は100%被害者である。しかし、あおり運転の餌食になる可能性は常にあるわけで、そうなった時の自衛の策というのは常に講じておかねばなるまい。

 それにしても、本件で逮捕された宮崎文夫容疑者は試乗車を使って、常磐道以外でも色々なところであおり運転を繰り返していたらしいが、そんな狂犬じみた男がよく45歳になるまで社会で生きていられたものだと思う。あんな風に見境なく挑発行為と暴力行為を繰り返していたら、とてもじゃないが身が持つまい。どこかのタイミングで人格が豹変したのかもしれないが、これまでの人生でどんなことがあってあのような攻撃的な人格が生まれたのか、今後の捜査や報道を待ちたいと思う。