まぬけじる日記

もうすぐ不惑を迎える男のまぬけな日常を描いた雑記です。Twitter:@manukejiru

プラスチックごみを減らそうと思って別のゴミを買ってしまった話

 自他ともに認める無類の炭酸飲料好きである。子供の頃から何か欲しい飲み物はあるかと聞かれれば必ずコーラやスプライトを注文していたし、長じてからもビールやスパークリングワインなど、とにかくシュワシュワしているものが好きなのだ。僕の炭酸飲料に対する異常な偏執ぶりを精神鑑定にでもかけたら何かしらの病名でもつけてもらえるかもしれないと思うほどである。

 特に暑い時期になると、毎朝会社に行く前にコンビニや自動販売機に立ち寄ってで炭酸飲料を買うのが日課になる。昔はコーラだのファンタだの甘い炭酸飲料ばかり飲んでいたのだが、最近では特に味も甘さもない、プレーンな炭酸水を好んで飲むようになった。歳を取ると、こういう気休めにも似た健康への配慮をしてしまいがちである。まあそんなことはどうでも良い。今回は中身よりも容器についてである。

 月曜日から金曜日まで、毎日1本ずつペットボトル入りの飲料を購入すると、飲み終えたあとには週に5本の空ペットボトルが残されることになる。空ペットボトルというのは即ちプラスチックごみになるわけだが、現状、日本国内で廃棄されるプラスチックごみを日本国内で処理することができないので、海外に輸出せざるを得ない状態であるらしい。その量たるや月間10トン以上と言われているのだからえらいことである。ペットボトルにしたってコンビニ弁当の容器にしたって、プラスチックごみというのは非常に軽くできているものだが、それらがどれだけ積もれば10トンもの重量になるのだろうか。かつては中国がこの膨大な量のプラスチックごみを引き受けてくれていたらしいのだが、中国も中国で自分達の出すゴミの処理で手一杯らしく、最近では東南アジア諸国に分散してごみを輸出しているらしい。現代社会においては、生きているだけで、知らないうちに色々なところに迷惑をかけていたりするので、まったく油断がならないものだ。
 
 自分のケツを自分で拭けないというのは日本国民のひとりとして実に情けない話である。せめて自分の出すゴミくらいはなんとかしたいものだと考え、水筒を買って持ち歩くことにした。これで月にペットボトル20本前後のプラスチックごみを減らすことができるし、1日130円の節約にもなる。

 そこまでは考えたものの、それ以上は特に考えもせずに適当に目についた水筒を買ってしまったのだが、ロクに保温機能もついていないホーロー製のものを買ってしまい、冷たい水がぬるくなってしまうのはまだしも、お湯を注ぐと水筒そのものが持っていられないほど熱くなってしまったりしてどうしようもない。

 ゴミを減らすために良かれと思ってやったことだが、大して調べもせずに買い物をしてしまったがために、余計なゴミをまたひとつ増やすことになってしまい、痛恨の極みと言わざるをえない。