まぬけじる日記

もうすぐ不惑を迎える男のまぬけな日常を描いた雑記です。Twitter:@manukejiru

新型コロナウィルス:満員電車はそこまで怖くない?

 長期化する自粛生活で最も辛いのはジムに行けないことである。仕事終わりや休みの日にジムで筋トレや水泳をした後にサウナに入って汗を流すというのが僕にとって数少ない楽しみだったのに、この数週間はそれさえも奪われている状態である。そのせいか早くも身体が重くてブヨブヨしてきたような気がする。そんな気がするんなら、さっさと体重計なり体脂肪計なり使って数値化すれば良いだろとも思うのだが、自粛生活で心が参っている今の自分にはとてもそんなことをする勇気がない。見た目はおっさんだが、メンタル面では10代の女子高生と変わらない乙女心を持ちつつある。

 スポーツジムは割と早い段階から新型コロナウィルスと感染源だと言われてきたが、当初はスポーツジムの何がそんなに悪いのか分からなかった。一般的に、クラスター化というのは三密の環境において起こりやすいと言われている。スポーツジムは確かに密閉はされているが、密接や密集には該当しないのではないかという疑問を持ったのである。例えば朝の通勤電車の方がよっぽど三密状態に当てはまるのではなかろうか。満員電車が良くてジムがダメだというのはちょっと理不尽すぎやしませんかねえ。。。

 その後、ライブハウスやカラオケ店なんかも感染源として取り上げられるようになり、これらとスポーツジムの共通項を考えてみると、呼吸量というか排気量というかが挙げられるのではないかと思い至った。ライブハウスで盛り上がって飛び跳ねる、カラオケで大声を出して歌う、ジムのマシンで走る等の行為をすると、呼吸が荒くなり、自然と空気を吸う量、吐く量も多くなる。そんな空間に一人でも感染者がいようものなら、そいつの吐き出した空気を周囲の10人が大きく吸い込んでしまい、その結果、感染が拡大していくといった図式なのだろう。

 一方、満員電車では三密という条件は揃っているものの、全体的な呼吸量はさほど多くない。通勤電車なんてものはみんなお行儀よく静かなもので、話し声すらあまり聞こえない。今日は電車が満員だから深呼吸をしてみようなんて人も皆無である。むしろ満員電車は空気も澱んでいて、運が悪い時には臭い人なんかもいるため、できるだけ呼吸を浅くするよう努めている人の方が多いのではないだろうか。

 僕の知る限り、今まで満員電車が原因で感染した人はいないようである。満員電車が新型コロナウィルスの温床となることを危惧する声は至るところで聞かれるが、至近距離で咳やくしゃみさえ食らわなければ、感染のリスクはそこまで高いものではないのかもしれない。