まぬけじる日記

もうすぐ不惑を迎える男のまぬけな日常を描いた雑記です。Twitter:@manukejiru

オフィス用のサンダルにOofosのリカバリーサンダルを買ってみた

 どうやら世の中にはリカバリーサンダルという大変履き心地の良いサンダルがあるらしい。マラソン選手なんかがレース後に酷使した足を休めるために履いているのだそうだ。普通のサンダルよりもかなり分厚く作られており、そのうえ衝撃吸収力の高い特殊な素材が使われているので、足腰にかかる負担が軽減されるとのことである。最近ランニングシューズの厚底化が話題になっているが、厚底化しているのは靴だけでなく、レース後に履くサンダルも同様のようだ。

 履き心地の良さというのが、これでもかというほどアピールされているので、見ているこちらも「一体どんなものなのだろう」と興味が湧いてくる。しかし、アスリートでもなんでもない平凡なサラリーマンにはオーバースペックすぎだろう、などと逡巡していたが、「リカバリーサンダルはビジネスマンのオフィスサンダルにも最適!」、「履いているだけで足の疲労が軽減される!」などという売り文句に踊らされて買うことにしてしまった。我ながらチョロい消費者である。

 そんなネットマーケティングのカモこと私が購入したのは、OofosというブランドのOoahh Sportというサンダルである。ブランド名も商品名もなんとなくふざけた感じがするが大丈夫だろうか。シラフの時ではなく、ビールを2、3杯飲んでいる時に勢いで決めた感があるが、性能は折り紙付きらしい。


 履いてみると、確かに噂に違わぬクッション性で、サンダルの中に足が沈み込むような感じがする。あまり良い例えではないが、マシュマロを踏んでいるような感覚である。普段履いている革靴から履き替えてみると、いかに革靴の底が硬いかということを実感する。

 歩いてみると、着地した時に弾むような感じがして、さながら雲の上を歩いているようである。早足で歩いてみると、サンダルの反発力がゆえに、思ったよりもスピードが出る。昔、ドクター中松という発明家の爺さんが、ジャンピングシューズなるものを発明し、しばしば自らが出演するテレビ番組でこれを履いて老体に似合わずぴょんぴょん跳ね回っていたことを思い出す。ドクター中松以外にあれを履いている人を見たことがないが、果たして世の中にどのくらい普及しているのだろうか。

 話が脱線してしまったが、リカバリーサンダルを履いて歩くのが面白いので、用もないのにオフィスの中を猛スピードで歩き回っていると、サンダルの底のあまりの柔らかさに足の踏み場を間違えてしまい、危うく足首を捻挫しそうになってしまった。

 なんのデコボコもないオフィスのフロアで捻挫して痛みにのたうち回っていても誰も同情してくれないし、おそらく労災も下りないだろうから注意が必要である。